厚生労働省では「1日に野菜を350g食べる」ことを推奨しています。
実は、350gの内訳は「緑黄色野菜」と「淡色野菜」、1:2の割合がいいと言われています。
つまり、1日にとる野菜の約1/3は緑黄色野菜、約2/3は淡色野菜をとりましょう、ということです。
「両手に一杯くらいの生野菜」「片手にのるくらいの加熱野菜」が、約120gと言われています。
毎食両手いっぱいの生野菜、または、片手にのるくらいの加熱野菜を食べることを推奨している訳ですね。
量が食べられるからと、キャベツやもやしなどだけ食べてもいけません。
量と種類、両方を意識しないといけない、という訳です。
野菜が高くて、そんなに買えない…
野菜が好きじゃなくて、量が食べれない…
一人暮らしだし、保存に困る…
忙しくて料理する時間がない…
そんな野菜不足さんに、「野菜ジュース」は救世主。
手軽に、比較的安価で、おいしく、野菜がとれる!
と思いがちですが、そうではないんです。
結論から言うと、野菜ジュースは野菜摂取の補助です。
野菜不足の方が、野菜ジュースで栄養を補うことは正解。
しかし、何でもいい訳ではありません。
また、飲めば飲むほどいい訳でもありません。
野菜ジュースのメリット・デメリットをしっかり理解したうえで、野菜ジュースを効果的に飲みましょう!
野菜ジュースのメリット
野菜ジュースのデメリット
効果的な飲み方
野菜ジュースの選び方を紹介した記事はこちら

野菜ジュースのメリット

ビタミン、ミネラルを多く含む
リコピンやβカロテンは吸収率アップ
保存できる
比較的安価
飲みやすい
野菜に多く含まれるビタミンやミネラルをとれる
野菜ジュースの表記を見ると、多くのビタミン・ミネラルが含まれていることが分かります。

野菜に多く含まれるビタミン・ミネラルの紹介記事はこちら

加工することで吸収率がアップする栄養素がある
リコピンやβカロテンは生で食べるより吸収率がアップされると言われています。
出典:KAGOME公式HP
保存できる
生野菜は基本的に鮮度が大事で、なるべき早く使うべきです。
でも、野菜ジュースなら半年~1年もちます。
非常食のストックとしても優秀です。
比較的安価
野菜ジュースは1本100円程度で、コンビニやスーパーで売られているので、気軽に購入できます。
飲みやすい
比較的飲みやすく改良されており、野菜嫌いな方も飲みやすくなっています。
野菜ジュースのデメリット

失われる栄養素がある
不溶性食物繊維の働きが失われる
糖質が含まれる
食品添加物を含むものがある
失われる栄養素がある
野菜ジュースは「濃縮還元」という方法で製造されます。
原料となる野菜・果実から果汁をとり、濃縮(水分を除く)し、再度水分を加え、元の濃度に戻す(還元)。
この過程で、熱に弱いビタミンは減少してしまいます。
また、線維を取り除くため、食物繊維も減少してしまいます。
失われる食物繊維と残る食物繊維
食物繊維には「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」があります。
不溶性食物繊維は繊維として取り除かれてしまいますが、「水溶性食物繊維」の効果は期待できます。
水分を吸収して便を柔らかくする
カラダに吸収されず便となる
排便をスムーズにする
有害物質を吸着して排出
脂質の消化吸収を抑える
コレステロールの吸収を抑えて排泄を促す
血糖値の上昇を防ぐ、糖尿病を予防する
ナトリウムの排出を促す

糖質が含まれる
糖質はエネルギー源ではありますが、摂りすぎると肥満の元。
無添加無砂糖でも、果物の果糖が多く含まれています。
「たくさん飲めばいい」訳ではありません。
食品添加物が含まれるものがある
「食塩」「甘味料」「酸味料」「保存料」などの添加物が入っている場合があります。
効果的な飲み方

先ほどお伝えしたように、野菜ジュースは「野菜摂取の補助」です。
野菜には、ビタミン・ミネラルの他に、食物繊維という大事な成分が含まれています。
野菜ジュースは、野菜をしっかり食べた上で、補助的に飲むのが最も効果的なのです。
野菜ジュースの選び方を紹介した記事はこちら

まとめ
野菜ジュースのメリット・デメリット、効果的な飲み方をご紹介しました。
野菜ジュースは野菜摂取の補助であり、野菜そのものではありません。
野菜不足の方は飲んだ方がいいですが、なるべく、野菜から栄養をとるようにしましょう(^^)